肩こりはこんなところからやってきます
いつもの常連さんがやってきました。
もう十年の付き合いになります。
独身時代から結婚、出産、育児へと彼女の生活環境が移り変わって行くのをずっと見てきました。
気づかいのできる、とても素敵な女性です。
ところがある日とてもトゲトゲしてやってきました。
友人の悩み話を聞き、自分には理解できない状況に、腹を立てていたのです。
不満が体に負担を掛ける
話がかみ合わない友人に、憤りとやりきれなさと、相手を嫌に思う自分に嫌気がさすのと、ごっちゃごちゃでした。
相手を悪く言う自分も嫌なのに、相手への不満が止まりません。
自分に余裕がないんだな、と思いながらも忙しくて時間がないというわけでもない。
なぜこんなに嫌な気分になるのだろうと、涙がこぼれ落ちそうです。
「それはね。性分なの」
闇の中にいる相手には声が届かないのです。
闇の中にいる相手に手を差し伸べても、相手はその手すら見えないのです。
本人が闇の中に居ることに気づき、自分から出てくるまで待つしかない時もあるのです。
そしてそれを、もういいわ、と切り捨てることもできず、ヤキモキするのを止められないのは、そういう性分を持っているからなのです。
これまではお互い理解しあえていたと思っていた。
でもそれぞれ環境が変わって、関係も変わって来た。
失望感もあるでしょう。
それなのに、気にしてしまう。
どうしてわかってくれないの。苦しくて仕方がない。
一人よりも二人の方がうまくいくこともある
整体師は、「ヤキモキするの止めれば?」とは言いません。
だってそれがあなたの性分で、個性だから。
あなたから棘が生えてきたら抜いておくから、一緒にあの子が暗闇から出てくるまで待ってよう、って言います。
ひとりで待つより、二人で待った方がいいかも、ってね。
話し相手にもなるし。
こういう性分の人を、肩こり性と言います。
身体を温めても、なかなか解消しないのです。
だって、気にしない、ってできないから。
だから整体院に行くんですよ。
ひとりで苦しんでいないで。
ひとりで待ってないで。
一緒に待ってようか、って言いますよ。
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