子宮筋腫と体の調子何を求めているかを引き出すのも整体師の仕事

子宮筋腫を抱えた人が来店しました。
私は婦人科の医師ではありません。

来店された本人もそのことはよくわかっています。
自分の今の状態を問診として伝えておいた方がいいのかな、という感じでお話してくれました。

そのことで悩んでいるわけではないし、それをここで治してくれ、というわけでもないが、疲れも溜まっているので、全体的に診てください、ということでした。
子宮筋腫を持っていても必ずしも手術をするものではありません。

悪性でなければ急は要しませんし、温存療法で小さくなることもあります。
整体院としては血行を良くし、身体が温まる身体づくりのサポートをすることになります。

ベッドにうつ伏せになり、一通り背面の施術を終えると、仙骨への手技へと移りました。
仙骨とは背骨の一番下にある▽の形をした骨です。

この骨には八つのツボがあり、婦人科疾患全般に効きます。
本人が自分できることとして、ここにカイロを当てて温めてもらう事にしました。

手術をするにしてもしないにしても、体質の改善を始めなくては、また同じことの繰り返しになるからです。
彼女はとても下半身の流れの悪い人でした。本人としては冷えているという自覚はありません。

私のお店に来る人で、子宮筋腫をやったことのある方はほぼ同じような体形をしていました。
仕事の忙しい時期を越え、肩回りのコリが解消されてきたころ、そろそろ毎週ではなくて月一でも良いかもね、という話をした次の回でした。

彼女は風邪をひいて不調です。
仕事の疲れがどっと出たのかも、では来週もまた来ます、ということでしたが、次の回も風邪が治りません。

整体師から診ておかしいのです。
もう背中の張りが緩んでもいいのです。

もう風邪が治ってもいいのです。
原因は別の所にありそうだな、と思いました。

院長
仕事も繁忙期が終わったし、風邪が治って元気も出て、時間もできたら何がしたいですか?

お客様
昔やっていたのですが、もう一度ちゃんと楽器が弾きたいです。
でも音が出るからカラオケボックスに行くとかスタジオを借りるとか、レッスンを受けるとか自宅を防音の所に引っ越すとか、考えると無理だなー、って思っちゃって。
自宅も気に入っているから引っ越しはしたくないし、もしかして仕事で海外に行くかもしれないし、レッスンに通うことも決められないし、動けないんですよね

話を聞いていて「これは違うな」と思いました。
とても本当に楽器が弾きたい、と思っているようには感じなかったのです。

「やりたい」と言っていることが彼女の活力の源になっていないのです。
やれない理由がいくつも出てきます。

残念ながらこれは言い訳です。

院長
きっと、風邪が治っても、楽器、弾かないですよね。
時間ができても、やらないですよ

彼女は黙りました。

お客様
実は、任されたくない仕事の話がでてまして。
私に振られるんじゃないかって空気になっているんですが、受けたくないんです。
仕事自体は嫌いじゃないし、ステップアップすべきかとも思うし、他の人に回ってもかわいそうだし、自分がやるべきだなって。
でも風邪だから今は何も考えないで、まずはゆっくり休もうって思って。
早く帰って生姜も摂って、早く寝てるのに、風邪は治らないし、なにも進まないですよね

院長
それは、治りたくないんですよ

お客様
はっ!

彼女は仕事と向き合うことから逃げたかったのです。
断る理由を探していました。

私は施術の途中だったので、彼女に指示を出します。

院長
はい、仰向けになってください

ふとお腹を触ってみたくなりました。
子宮筋腫は子宮の内側にできるものだけではなく、外側にできるものもあります。

彼女の筋腫はどうなっているのかな、と思いました。
タオル越しに手を当てます。それはこぶしほどの大きさになっていました。

シッカリと触ることができます。
ものすごい、主張っぷりです。

院長
ずいぶん大きいじゃないですか。
これを自然に小さくなるまで待ちますか?
ちょっと状況を整理しましょう。
あなたは仕事が嫌いではないが、受けたくない仕事の話が出ている。
断れば他の人に迷惑がかかるのも嫌だと思っている。
でもできれば断りたい。
風邪も治したい。
子宮筋腫も無くなってほしい。
でも手術をすべきかどうか迷っている。
ごっちゃごちゃですよね。
私が思う最善策は「子宮筋腫の手術をしましょう」です。
「手術をするために入院することになりました」と上司に言いましょう。
受けたくない仕事は不可抗力で他の人に回ります。
子宮筋腫もなくなります。
仕事も続けられます。
風邪も治ることができます。
そのための、第一歩として、もう一度婦人科を受診してきてください

彼女は照れたように「はい」と言ってその週に婦人科を受診してきてくれました。
筋腫の大きさから開腹手術となるため、術後も回復に時間がかかります。

海外赴任の仕事は受けるわけにはいきません。
これで彼女の心のつかえは取れました。

これで血行不良が改善するのです。
免疫力も上がり、風邪も治ります。

彼女は、風邪を治して楽器が弾きたいわけではありませんでした。
仕事を断る理由を考える自分が嫌で、風邪のせいにしていたのです。

もっと言えば、だから風邪をひいたのです。
調子が悪いから何もできない、今は考えられない、と言うときは大概逃げたいときです。

逃げるのがいけないとは言いません。
でも長い不調ってつまらないでしょ?

色々悩んで迷って言い訳している内は、肩コリって治らないのですよ。
整体師の腕がどうこうという前に。



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