土用期間と身体の調子

『土用の丑の日』と言う言葉がありますが、土用期間とは立春・立夏・立秋・立冬の前の約十八日間の事を指します。五行思想(万物は木・火・土・金・水の五種類の元素からなるという自然哲学の思想)では、春=木・夏=火・秋=金・冬=水が割り当てられ、季節の変わり目に土が割り当てられていて、これを「土用」といいます。
季節の変わり目は気温や気圧の変動が起こります。体調を崩す時期として、誰でも思い当たるのではないでしょうか。私が仲良くしてもらっている風水師もこの五行をとても大切にしています。五つがバランスよく整っていることが大事だそうです。
それでも季節は廻ります。必ず一年に四回、要注意の時期が来るという事です。そして巡るのは季節だけでなく、人の身体も変化します。寒ければ毛穴を閉じ、熱ければ毛穴は開きます。気温の変化に合わせて体温の調節を始めます。冬の時期に入れていた力は春になれば緩もうとします。その時に上手く緩まないと不調が強く出ます。土用期間は次の季節に身体を合わせるための調整期間なのです。
私は十六年この仕事をしているので六十四回、土用期間にやってくるお客さんを見てきました。土の空気が流れている時ってとても似通った状態の人がやってきます。
・脅迫概念が強い
・批判的になる
・頑固になる
通常を知っているので、おや?と思うのです。そして筋肉はとても硬い。この時期に来る人のコリをほぐすのは中々大変です。凝り固まったまま土用期間を迎える人は、しんどいだろうなと思う。そりゃそうです。神経が季節に合わせようと思っているのに動かない。混乱が起きます。
風水師からみると土用期間は「不要な物・余計な物を溜め込む」ようになってしまうので、あえて断捨離期間として手放すことをお勧めしているそうです。これを身体に当てはめると「老廃物・脂肪・疲れ・マイナス思考」となります。土用期間に身体のメンテナンスを行い、不要な物を溜めない&出し切るようにすると、次の季節も元気でいられるという事です。夏には夏の不調があり、秋には秋の不調があります。そしてもっと大きな流れとして、その年に流れる気もあります。気の流れを知っておくとその年に多い症状がわかるようになり、定期的に来ている人に先手を打ってあげられます。
風水の視点で見ると人の身体に影響を与える気が流れるものは毎年変わると言います。癌患者が多くなるという年もありました。整体師としてはそれも踏まえる必要があります。この人の今の不調は、何が影響しているのか。人間関係・職場環境もその年に流れる気の影響を受けます。本人の問題だけではないのです。
私自身で見てみると、二0一六年はとても太っていました。いいや、食べちゃえ、という気持ちになっていたことが原因だったと思います。もちろんその年に痩せていた人もいますよ。それぞれにどれくらい影響を受けるのかは変わるものです。だから、木も見て森も見る。一人の人を見て多くの人を見てみる。主観的に見て客観的に見る。そのためには色々な流れに気を止めておくことです。
風水師はその人の持っている五行を知っています。足りない気は補い、過剰な物は減らす。水の気が多い人が水の気が多い年に当たると酷いマイナス思考な一年になってしまう。あれこれ滞り、血行も悪くなり具合も悪くなります。水の気を受け取ってくれる木の気の強い場所に行くことで楽になるそうです。そういう知識も頭の片隅に起きながら整体をすることは、マッサージ機にできないことなんですよ。