久々のお茶会はぼくの興奮から始まった

ママ!
ちょっとちょっと!

ぼくは仕事から帰ってきたママに声をかける。

ちょっと!
来てきて!

「あら。どうしたの。
 元気になって」

ママは笑いながら水道を止める。

この家はキッチンとリビングがつながっている。
前の家みたいに個室キッチンじゃないところが
ママは気に入っていた。

あのね!
あのね!

ぼくはつい、鼻息が荒くなった。

ママはお茶を入れ、席に着く。
久しぶりのお茶会だ。

今日、すごいカッコいい人、見たの!

「あら。良かったじゃい。
 お友達できたの」

いやいや、友達だなんて、そんな。
でも、挨拶したんだ。

ぼくは彼の顔を思い浮かべて、
思わず笑みがこぼれる。

「ふむふむ。
 あこがれの人、ってところかしら。
 なーちゃんがお外の子に興味持つなんて
 珍しいね。
 あんまり近くでちゃんとあったこと、無かったもんね」

ぼくは大きくうなずいた。

「どんな人?」

えぇと、明るい茶色のシマシマで
なんか大人の余裕って言うか
貫禄っていうか
とにかく落ち着いてて。

また、会えるかな。

ママは楽しそうに、カップに口を付ける。

「そうね。次に会うときのために
 オシャレでもしておきなよ」
ってママはぼくの額を突っつく。

そう?
それじゃ。

せっせ
せっせ

ママは声を出して笑い始めた。


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