ぼくは今、温かい毛布にくるまれている。 猫として、これが良いのかはわからない。 外の世界が怖い、とか、怖くない、とかじゃなくて ぼくはここに居たいと思う。
ママは時々ぼくを膝にのせ ぼくの後頭部に話しかける。
「別に、出ていきたいなら出て行っても構わないのよ。 監禁しているわけじゃないの。 でも一緒にいてくれたら、あたしは嬉しい。」
そしてぼくは小さく耳を動かすんだ。 わかってるよ、って。
081111_2309~01