雨が続いて気温が下がった。
猛暑が和らいで良かったね、なんて思っていたけど
寒いくらいだ。
そして毛布が出された。
やった!
落ち着く~。
パパとママがぼくをお爺ちゃん扱いし始めて
なんだよ、って思ってたけど
悪くないな、なんてね。
「暑いよりも寒い方が良いって
あたしも若い時は思わなかったけど
今ならわかるんだよね。
暑さって堪える。
いくらエアコン入れれば暑くはないとはいえ
やっぱり違う。
なーちゃんは一歩先を行ってるなぁ」
先輩!とか言って
ママはぼくに毛布を掛ける。
はいはい。
もうどうとでも呼んでよ。
ぼくは久しぶりの毛布に埋もれて眠りに落ちた。