良いお天気。
お昼寝には持って来いだ。
まだ朝だけど。
ぼくはパパを踏んずけて窓辺に移動する。
「ひどいよ、なーちゃん。
踏んずけて行くなんて」
もそもそ、とパパが布団から顔を出した。
だって、朝ですよ。
起きないの?
「だってお休みだし。ママちゃんお仕事だし」
パパがお仕事でママがお休みの日は
ママは仕事に行く日よりも早く起きて
家事始めるんだよ。
「それはママちゃんが好きでやってるんだよ。
オレは寝てたいの」
パパはプイと横を向く。
ぐぉら!
はよ起きんかい!
「きゃー
なーちゃん、ママちゃんみたい~」
怖い怖い
と言ってパパは布団にもぐる。
へへへ。
似てたでしょ。
じゃ、ぼくも寝ようかな。
ごめんね、ママ。
これ、気持ちが良いんだよねー
ねー
と言い合いながら
そしてぼくはパパの潜った毛布の上で丸くなった。