送り出すために

浮かない顔をしてママが帰ってきた。
両手に買い物袋を持っている。
たしかママのお店のある商店街で
チャーミングセールが始まったはずだ。
いつもなら
「掘り出し物だ!」って喜んで帰ってくるのに。

「伴走を始めることにした」

ママは目を強く閉じ、静かに呼吸をしている。

まさか。
この感じ。
ぼくは、ハッとした。
ばぁちゃんが家に来る直前の感じに、似ている。

「お客さんが、悪性リンパ腫ステージ4、なんだ。
 息が止まるまで、私は来るよ、と宣言してきた」

ママは買い物袋を握りしめ、天井を仰ぎ見た。


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