覚えきれないよ

なーちゃん、なーちゃん

ドタドタとパパが二階に上がってくる。

「今日もニューフェイスが来たんだって?」
今、ママちゃんから聞いたんだけど、って顔を覗かせた。

うん。
話もしなかったんだけど。

「なんだかいっぱい来て、うちは猫屋敷だ」
パパは嬉しそうに笑う。

でもさ、ぼく、正直覚えきれないよ。
ぼくはため息をつく。
こんなに頻繁に新しい子が来ちゃさ。

「なんで?今までだって来てたじゃん。
 それは、なーちゃんがまだ仲良くなっていないからだよ。
 名前呼んで、おしゃべりすれば、覚えるって」

パパは、うんうん、とうなずいている。

たしかに。
しまちゃんやミミちゃんやシタちゃんやトラさんやジャックの事を
覚えようと思って覚えた訳じゃなかった。

「通り過ぎるだけじゃ、タダの景色だもの。
 会話をすれば友達でしょ?
 ママちゃんも言ってたよ。だから名前を付けるのだ、って」

名前があれば特定できるのか。

ぼくは、また来ないかな、ってちょっと楽しみになった。


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