「もはや、業者というより神だった」
と言ってママが帰ってきた。
今日から苗を植え始めるんだったよね。
神とは?
植木屋さんも仕事でしょ?
「そうだけど。
自分ではできない事を
お金を払ってお願いするのは
社会の仕組みとは言え
本当に困っていたことをやってもらうと
神々しささえ感じる。
お金の問題じゃなくて」
神々がトラックに乗って降臨?
「6人の神が一気に邪気を払って行った感じ。
ほら、これとか」
と言ってママは写真をめくる。
ホントだ。
光りが降り注いでいる。
「まだ植えられた苗は小さいけど
これで未来は変わった。
まだ半分も終わってないけど
今年が勝負なんだ。
でもその勝負の結果は見えた気がする」
うん、とママは頷いた。