ぼく専用の窓の前でくつろぐことが日常になった。
これ、誰かが通るのも見えて、中々気に入ってる。
ぼくだけに見える世界、って感じがして。
階段の電気が付いた。
誰かが上がってくる。
なんてのもわかる。
ん?
おかいしな。
手が見えたぞ。
普通は足なのに。
えぇ!
なんだ??
「なーちゃん、こんにちは~」
パパの顔だ!
もう。ビックリしたなぁ。
パパがぼくと同じ高さになって
窓からあいさつししてる。
ぼくだけに見える世界が、パパのドアップだなんて。
いいけどさ。
ちょっと複雑。