暖かいクリスマスイブだったね。
ぼくは昼間から布団でコッテリ寝てたけど。
ママはあちこちにキャンドルを配って歩いていたらしい。
「当日の朝、話を振られてもさー
限界があるのよね。
8店舗のみになっちゃった。
こういうのは全員にお知らせしたいのに」
とかブツブツ言ってたけど
さくっと協力してくれる河岸ってすごいわ
とも言ってた。
河岸の通りに火が灯る。
穏やかな夜にピッタリだ。
ぼくも穏やかに眠る。
いつものことだけどね。
「それでいいのよ。
いつも穏やかで健やかって最高」
ってママは褒めてくれた。