蒸し暑いよ。
秋は何処に行ったのさ。
ぼくはママに訴える。
「知らないわよ。あたしが知りたいわ」
プン、とママは横を向いた。
今日は仕事の帰りにパパと買い出しに行ってた。
ぼくのご飯とトイレの砂も大量に買ってきた。
「スーパーも品薄だったんだよ。
休日に買い物になんてめったに行かないから
連休のせいかしら、と思ってたんだけど
千葉に行ってるといううわさを聞いた」
すれ違う買い物客が口々に
今、千葉が大変だから
と呟いていたらしい。
「みんなで買い込んで送ってあげてるみたい」
ぼくは夏がぶり返したような暑さに文句を言っていたけれど
けっきょくはまたクーラーを付けるだけで
電気の来ない地区の暑さを考えたら何も言えなくなった。
あぁ、神さま、どうか千葉に涼しい風を届けてください
と、他力本願な願いを思い浮かべる。
「まずはそこからだから。
あたしはなーちゃんのやってること、イイネ!と言うよ」
ママはぼくの額をつんつんと突っついた。
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