コタツから出てママの膝に上がると
電気の光とTVがまぶしく感じるんだよ。
ぼくは顔を覆って寝る準備をしている。
「おいおい。わざわざ出て来たのにもう眠るの?
目の前に来て、眩しい、とはどういう心境なのよ」
ママは呆れている。
眩しいならコタツの中にいればいいじゃん、って。
眩しいと思って出て来たんじゃないんだ。
出てきたら眩しかった、ってだけで。
でも膝の上に居たいから、光から顔を逸らして、居るんだけど。
ママは、ふぅん、と言うとぼくの背中を撫でた。
「眩しい物の近くに居るって大変だよね。
目を開けてたくても、そうもできない。
嫉妬、ってやつに似てるな。
大好きだけど、眩しすぎて目を逸らせる。
そして、自分を見るのが辛くなる。
そして、恨むようになる。
なーちゃんだって眩しくて目がチカチカしたら
電気消して!って怒るでしょ?
怒る事ないのに。
そんなことがあちこちで起きてて
電気撲滅運動、なんてしたら自分が困るだけなのに
そうなっちゃうんだよなぁ」
ママは誰の事を思い出しているのか、
そうつぶやくと、アイドルみたいな人達は大変だね、ってこぼした。
ぼくはママが眩しいわけじゃないんだけど
顔を覆って、だまって話を聞いていた。
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