白黒パンダちゃんの言い分

「あー!
 白黒パンダちゃん!
 なにしてるのよ!」

ママが窓に向かって叫んでいる。

連日、寒い日が続いて
やばい、冬が早くやってきそうだ
ってママは小さな段ボールをウッドデッキに置いた。

「だって、階段の下に発泡スチロールのお家作って
 置いてあるのに、誰も入らないのよ。
 やっぱり屋根のついた小さい箱は
 警戒するのね。
 それに最近、階段の上に、誰がいると思う?」

ってママはぼくに聞く。

ミミちゃんじゃないの?

「白黒パンダちゃんよ!
 でん!って横になってるの。
 あれじゃ、しまちゃんもミミちゃんも
 上がって来れないじゃない」

って言っていた矢先だった。

防寒用に、入りやすい小型の段ボールを
置いておいたら
白黒パンダちゃんが入っていた。

白黒パンダちゃんは、ぼくたちに気が付き
そっと段ボールからでる。

奥さん、ちょっとアッシに対して
冷たくありはしやせんか?

恨めしそうに、白黒パンダちゃんは見上げた。

「白黒パンダちゃんがしまちゃんと仲良くしないからよ。
 あんた、夜中にしまちゃんと喧嘩してたでしょ。
 なんで仲良くできないのよ。
 縄張りったって、ここはパパちんとあたしとなーちゃんの
 縄張りなの。
 好き勝手させないわよ!」

ママは負けじとすごむ。

先日の夜中、物凄い鳴き声がして
竜巻のように遠ざかって行ったのは
ママ曰く、白黒パンダちゃんとしまちゃんだったらしい。

けっ
しまの奴、いつまでこの辺うろついてやがんだ。
オス同士っていうのは、仲良くはやれねぇもんなんすよ。
奥さんだって、その辺はわかるでしょう。

「何言ってんのよ。
 なーちゃんとしまちゃんは仲良くやってますー。
 仲良くできないなら、ご飯、うちの食べないでくれる?」

ふん
じゃぁ、しまに出て行ってもらうだけだ。

白黒パンダちゃんは鼻で笑って
段ボールを後にした。


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