ぼくは可笑しくてしょうがない。
だって。
思い出しても笑える。
なにそれ、って感じ。
もう、笑うしかない。
ぎゃははは
つい声が出ちゃう。
「なんなのよ、昨日から」
ママは訝し気にぼくを睨む。
だってさ。
可笑しいんだよ。
笑っちゃう。
涙がでちゃうよ。
ぼくは笑い過ぎて息もできない。
く、苦しい
と言いながら笑ってしまう。
「もう。よくわかんないな。
笑いのツボは人それぞれだけど
なーちゃんのツボがよくわからない」
ママは首を振った。
クルクルと苺酢の瓶を回している。
ぼくは、ぎゃはは、と声を出した。
クルクルとかして!
もうだめ!
やめて!
ぼくは笑いが込み上げて息もできない。
ママは、なんなのよ、まったく
と言いながらビンを置いた。