で、二階に上がってきて
畳んであったシーツの上で暖を取っていたんだけど
これがいけなかったみたい。
きんぎょずの水槽を洗い終わって
洗濯物を取り込んだママが
ぼくのいる部屋に入ってきた。
「ちょっと、あんた、なにやってんのよ」
ぎょっとしてぼくを見る。
ぼくも、あ、怒られる、って姿勢を低くする。
ぐん、とぼくが乗っかっていたシーツを
ママは奪い取り、クンクン、と匂いを嗅いでいる。
ぼくはテーブルから転がり落ちる前に
ソファに飛び乗った。
「あぁ、良かった。
またおしっこかけてるのかと思った」
はぁー、とママはため息をついた。
まったく、どいつもこいつも
油断も隙もない
ぶんぶん、と頭を振っている。
ちょっと、ママ。
ずいぶん疑心暗鬼なんじゃないの?
いくらぼくだって、洗い立てで、畳んであるシーツの上には
・・・、まぁすることもあるけど。