河岸でスズキが釣れている

「やった甲斐があったというか
 まぁそうなるよねというか」

ぼくの頭上から声がする。
ウトウトしちゃったけど
そう言えばここはママの膝の上だった。

でもパパと話してるみたいだからぼくはそのままウトウトし続ける。

「ずるいずるい。
 オレは大黒まで行って釣ったのに
 ママちゃんのいる河岸で釣れるなら
 オレもそっちがいい。
 入場料もかかんないし」

パパがぶぅぶぅ言っている。

「通りの剪定もして植栽帯はずいぶんスッキリして
 河も見えるようになって
 護岸に座って休んでる人も増えて
 良かったよかったと思ってたんだけど
 フェンスに近づけるようになると
 釣りをする人も増えて
 河に海の魚が入って来てて
 鯵とか鱸とか大きなのも釣れてた。
 でも夜釣りも多くて
 空き缶ゴミとお弁当ゴミが増えたんだよね」

ねぇ、釣り人ってマナー悪いの?とママはパパに聞いている。

そんなことないよ、オレは空き缶はゴミ箱に捨てるもん、と
パパは反論した。

「あれもダメ、これもダメって
 注意看板付けたくないんだよね。
 それでも今日は鳩対策の看板付けたんだ。
 もう1年も待ったんだけど、止まらないから」

「プランターから花が無くなってる!」

パパは素っ頓狂な声を出した。

「モグラたたきもいいとこなんだ。
 でも次の作戦を考えた。
 仲間もいるし。
 さぁここから年末まで気合を入れなくては」

なにそれ、とパパが聞いていたけど
ママは、うふふと言うだけで答えなかった。


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