次の手の準備

ママはお休みでもあちこち電話して
ピコンと閃いた顔をして
電卓を取り出してなにやら計算をしていた。

というのをぼくは知っている。

そして
「作戦変更。2の矢を放った」
と笑って帰ってきた。

仕事に行ったんじゃないの?

仕事は仕事でしてますーだ、と
ママはぼくにウィンクをする。

ぼくは家に居るママしか知らないけれど
お店に居ても同じような物な気がする。
ただ白衣を着ているだけの違いかも。

「占用許可が下りるまで、ボケっとしてるのもったいないじゃない。
 季節は動いて行っちゃうんだから。
 できる所まで進めたい、許可が要らない範囲がある、って
 話をして
 土木事務所で出た話の議事録作って
 予算の見直しをして
 見積をまた取り直して
 工事を前期と後期に分けて見ました。
 後期の部分も許可が下りた場合と下りなかった場合の
 2つ考えて置いて、予算の配分も決めてみました」

えぇぇ。
気が遠くなるようなやり直し。
提案して採択されてそれを実行、の今年だったんじゃないの?
採択とはいったいなんなの、とママがぼやく気持ちも分かった。
どうしてこんなことになるのさ。

「2つの勘違いのせいだと思う。
 1つは、占有許可が土木で出せるだろうと
 越権にならない範囲を前任者は考えていた。
 後任の係長は、やっぱり出せない、越権行為はできない、と決めた。
 2つめは、オリジナルのパーゴラの値段の相違。
 商店街は、オリジナルで鋳物なら1台100万なのに3台で80万なんてすごく安いと思ったけど
 緑アップは、3台で30万くらいかと思って許可した、
 立地条件を考慮に入れていませんでした、って。
 元町には街づくり協定があるからね。
 行政が絡んで、ちゃっちい物を置くと5年は捨てられないから
 やるならちゃんとしたもの置いて、ってルールがあるのよ。
 その話も緑アップにはしてたんだけど
 協定締結後に担当になった人に引継ぎされていなかった。
 それはそれで仕切りなおして、今年のメンバーで新たに決めればいい。
 さぁどこまで行けるかな」

複雑だけど、途中であきらめなければ
単純な話になるのかもしれないな、とぼくですら兆しが見えた。

傍で見ると、整体とは関係のない事にママは躍起になっているように見えるけど
整えるのがママの仕事なら
これは整体の一部なのかもしれない。
物事がスムーズに流れると、その周りに居る人たちは元気になる。

そういう繋がり?と聞くと
そうだといいな、と返ってきた。


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