朝日が目にしみる

まぶしい。
こんなに早い時間にカーテンが空いているなんて。

うーん。
気持ちがいい。

「いやいやいやいや。冗談じゃないぞ。
 こんなに早いだなんて」

ママは、ひー、とテーブルに突っ伏した。

パパがゴルフ場に勤めだして、1週間が経った。
始業時間は6時半でも、6時には駐車場に着いていて
調理場まで移動して、白衣に着替えて、
タイムカードを押すには
5時には家を出なくちゃならなくて
軽くご飯とコーヒーくらい口に入れていかなきゃ
居眠り運転になっちゃう、と
ママはパパに合わせて4時半に起きることになった。

ぼくは、けっこうこの時間好きなんだけどね。

パパを送り出した後、洗濯と夕飯の仕込みを始める。

「だって、17時半には帰って来ちゃうのよ。
 ママのお店、19時までなんですけど、とか言ってられないじゃない。
 20時半には寝るって言ってるし。
 寝坊なんてできないから、早く寝なきゃいけないし。
 19時には夕飯できてなきゃ。
 今まで夜型だったのに
 こんなに超朝型生活になるなんて。
 ママのお店の営業時間も考えなきゃなぁ」

なんてこったい、って頭を抱えてる。

いいんじゃない?そんなにぴったり合わせなくても。
ぼくは2人が早く起きてるのは、楽しいけど。

ママの隣の椅子に移動する。

「なーちゃんは、お昼寝できるからね。
 なんか、もー、時差ボケみたいになっちゃって。
 あたしも昼間、ちょっと寝ようかな。
 せめてパパが仕事に慣れるまでは、
 一緒に動いてあげようかな、って思うのよ。
 だって、朝起きたらパパはもういなくて
 仕事して帰ってきたら、パパはもう寝てて
 ご飯も一緒に食べなくて、ってやってたら
 一緒に住んでる感じしないじゃない」

4時半に起きて20時半には寝るなんて
老夫婦みたいだけど
ってママは肩をガックリ落とす。

ぼくも、二人の起きてる時間に、合わせてあげるよ
ってウインクした。


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