なんかさ。パパはお気楽だよね。
「まぁ、そうとも言うね」
今日は珍しく庭を見ながらのお茶会。
それは相変わらず朝で
相変わらずパパはまだ寝ていて
ママの出勤前のわずかな時間。
座布団を用意して二人で窓辺に座る。
「ほら、パパちんはあんまり悩まないほうだし
ぐずぐず言わないし
オフの時はブレーカーから落としちゃうくらい動かないけど
オンの時はちゃんと動くからさ」
オンの時間短いけどね
ってママは笑う。
庭ではちらちら花が咲きだして
去年の秋に植えた樹も芝生も
だんだん緑が濃くなっている。
「パパももうすぐだって。
春になったら咲くんじゃない?」
あいつは植物か!
ってママは自分に突っ込む。
正直、毎日パパが昼間もいるのは
うざったいと思うけど
それも終わりがくるのかと思うと
ちょっと寂しく感じた。