明日は我が身

「従業員用の食堂の料理長が陽性になって休んでる」
ってパパが言った。
やばい、すごく近づいてきた、ってオロオロしてる。


珍しい。パパがオロオロするなんて。

「さらには、こっちの調理場の人たちに言っちゃった」
って肩を落としてる。

パパはお客さん用の調理場にいる。
その料理長と濃厚接触はしないけど
注意喚起で言ったんでしょ?とぼくはパパを見上げる。

「いや、ただの噂話。なんか悪い事をした気がする」
クスンと、肩を落とした。

「そうだね。自分もなる可能性があるのに
 面白半分で広めたね。
 パパちんに天罰が下りてコロナになるでしょう。
 そして家族に移ってママのお店も閉めることになるでしょう」
と言いながらママが入ってきた。
悔い改めためたまえ、って。


なるほど。そういうことか。

パパはさらにションボリしてる。
オレ、もう、パチンコ行かない、ってションボリしてる。

「2年も経ってやっとそう思えたか。
 自分事にならないと思えないものだけど
 今からでも遅くないよ。
 料理長が復帰して来たら声かけようね。
 きっと出てくるとき不安だと思うよ。
 パパちんみたいに面白半分で罪人呼ばわりする人はまだいると思うし」

ママはズケズケ言っているけど
パパは素直に、うん、って頷いた。

なんか、まだ変えられる、っていいね、と思った。
パパ、がんばれ。


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