改良を重ねている

「やっと皆さんにお知らせしました。
 休み明けに増えているでしょうか」

ママが腕を組んでいる。
虎視眈々、かのように。

聞いてあげないと詳しく教えてくれないから
聞いてあげるか。

何の話?

「伝言板だよ。
 take3まで来たので、河岸の皆さんにお知らせを回したの」

これ、と言って写真を見せる。

あ。ほんとだ。ちょっと変わった。
でもちょっとだ。
そんなに気にしないでいいくらい。

「ちょっとが大事なんじゃない。
 ちょっとづつ改良を重ねることが大きな改良になるんだし。
 これでみんなが貼りだしたらまた変わってくる。
 いっぱいにならなきゃ、また別の改良をするんだし」

そうなの?
出来上がったら終わりじゃないの?

ぼくは耳を出して、聴き入る。
それじゃ、エンドレスじゃないか、って。

「そうよ。エンドレス。
 改善の余地を持ちながら進めていくから面白いんだし。
 ガチガチに決め込んだらつまらないじゃない。
 独りよがりじゃダメだもの」

さてさて、休み明け、変わってたら面白いな、
でもまだみんな動かないかな、
動くには協力者が必要だな、
なんてブツブツ言って、ママは布団に潜っていく。

みんなと協力者は別物なのかな。
ぼくにはよくわからないけど、
イコールになる日は近いのかもしれない、なんて思った。


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