拠点防災訓練とは

燃えるごみと、資源ごみと、粗大ごみと
と言いながらママがゴミを外に運んでいる。
せっせ、せっせ、と言いながら
家の中が片付いていく。
と思ったら今度はピンクのヘルメットをかぶって出かけて行った。
そしてお昼に帰ってきた。

何かやってるの?
仕事に行かないの?

「これから行くわよ。
 だって防災訓練参加も班長の仕事だもの。
 でも出てよかったな。
 食料の備蓄よりもトイレの備蓄のほうが大事だってよくわかった。
 避難所の仮設トイレは水洗じゃなくて貯め置きで
 1日に2回しか流せないんだって。
 500人避難して来たら500×3以上の排泄物で溢れちゃう」

ブルブル、とママは身体を震わせた。

なにそれ。
ぼくは二つトイレを持っているけど災害時には500人で5つのトイレなの?

「そうだよ。避難しなかったとしても下水のパイプがずれちゃってることもあるから
 点検が終わるまで使用禁止なんだって。
 自宅で用を足すときはゴミ袋にして4日保管するように、って。
 災害から4日経って車が動ける状態だったら回収に行きます、
 ベランダに保管するとカラスが空けちゃうので室内に保管、だって。
 これをみんなが守らないと、道路中うんちとおしっこ臭くなりますよ、って」

ひー、とママは身体を震わした。

「仮設トイレの組み立て自体は簡単だったけど
 下水のパイプに繋がるところまで穴を掘らないといけなくて」

「こういう組み立ても、誰かがやってくれるわけじゃなくて
 避難してきた人でやらないといけない、って。
 役所の人とか消防の人とかは別の仕事があるものね。
 家が倒壊しました、ってならない限りは自宅で頑張って欲しいって。
 その通りなんだよね。
 避難したって誰かが面倒見てくれるわけじゃないし
 知らない人どうしで協力してやっていくしかない」

はぁ、とママはため息をついた。
ほんと、災害なんて起きて欲しくない、でももう起きる時が来たんだものね、って。

ぼくはその時どうするんだろう。
ママとパパしか知らないぼくは、沢山の人の中に入る勇気がない。

「ここでがんばろう、一緒に。
 屋根が飛んでもあたしはなーちゃんと一緒にここで避難する。
 だから家の備蓄と防災を強化しようと思う」

うん、とママはうなずいた。
ぼくも、うん、とうなずいた。


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