悪戯っ子世に憚る

ねぇねぇ。

ぼくはママの頭をちょんちょんする。

ちょっと待って、と言ってママは本から目を離さない。
フーガとユーガの話にちらっとユーゴが出てくるというこの素晴らしさ!
とか呟いて。

ママの好きな作家さんの新刊が出たことをぼくは知っている。

構わずちょんちょんと繰り返す。

「もう!なんだね!」

ママは本を閉じてぼくを睨んだ。

なんでもないの。
ぼくはニヤニヤする。


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