思い出のシュガーバターコーン

パパよりも早かったけど
ちょっと酔っぱらってママが帰ってきた。

お外でお酒飲んで良いの?

「一応解禁だもの。
 再開のお祝いに寄って来たのさ」

ほら、とママは写真を見せる。

河岸の人だ。
先月はハンギングバスケットだけ作りに出て来てくれた人だよね。

そうそう、とママも頷いている。

「さらにはわがままを言って
 バターコーンに砂糖を入れてもらったのさ。
 これ、よく高校生の頃に作って食べたのよね。
 早朝バイトの朝ごはんとして」

へぇ。
醤油バターコーンじゃないんだ。

「それも言われた。
 砂糖なんて気持ち悪い、って言いながら
 作ってくれたの。
 そんなお店が再開してくれて嬉しい」

ママは、さて、夕飯作らなきゃ、って下りて行った。

ママは高校生の頃、何してたんだろ。
懐かしのシュガーバターコーンか。
ぼくも食べてみたいけど
パパがトウモロコシ嫌いだから
ウチにはコーンは無いし。

あ、だから外で食べてきて、内緒なんだな。

 
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