それ!ぷー
ぼくは息を吸い込み毛穴を締める。
いや、実際には意識して毛穴を締めるなんてできないんだけど。
部屋が寒いから自然にそうなっているのかもしれないけど
ぼくの身体は丸くなる。
ふむ。温かいような気がする。
「ほらやっぱり。
なーちゃんは鳥だったのだな」
ママがニヤニヤしながらぼくを見る。
寒い寒い、と言って毛布に埋まっている。
だって。
まだお布団冷たいでしょ?
ぼくはこれでも結構頑張って待ってるんだよ。
何を?
とママはぼくを見つめる。
ぼくは、キリっと答えた。
ママの体温で布団が温まるのを、だよ。
ママは、ハッとして布団を自分の下に押し込んだ。
卑怯者め!
協力しない奴には
協力してやらん!
と言ってぼくの侵入を妨げた。