ママのお店に通って来てた人が結婚したんだって。
3年以上2人を応援してたことは、ぼくも知ってる。
山あり谷ありどころじゃなく、すごく大変な3年だった。
国際結婚って日本人同士よりも難しいんだな、って思ったよ。
「異文化って、なかなか融合しないからね。
本人同士が融合して、次は2人の周りにも融合してもらわないと進まないし。
反対する側にも理由もあるし」
でもようやくこの日が来たんのだ、
とママは言って、いそいそとお祝いを持って行った。
それも自分でフラワーアレンジなんてしちゃって。
「だって近所の花屋さんがフラワービュッフェやってるって言うんだもの。
オアシスも持ってるし」
フラワービュッフェ。
自分で花を選んでいいらしい。
10本1800円。
10本じゃ足りなくて18本くらいになって、おまけしてもらったりして。
自分で刺しちゃって。
まぁ、ママはプロじゃないから、こんなもんじゃない?
へー。カードを付けるとそれなりに見えるね。
で、持って行ったのか。
一連の写真を見て、ママの行動が見える。
仕事したの?
してましたー、だ。
それも結構忙しかったんだから、
とママは白目を剥く。
「おめでたい話っていいよね。コロナとは関係なくて。
楽しかった~。
祝福は自分のためにもするべきだ、と思う」
忙しくても、これくらいの時間は作れる、
とガッツポーズをしてる。
はいはい。
ぼくも止める気はないけど。
お祝いだもんね。
2人とも、おめでとう!