孤独とは

「えぇぇぇ
 トラちゃんじゃないトラネコが来てて
 しかもお腹が大きかっただとぉ?」

ママは大きく仰け反った。

うん。
そうなの。
ぼくはママにお昼に見た出来事を伝える。

「まったく、エンドレスだよエンドレス。
 まぁ、エンドではいけないけども。
 それにしても次から次へとうちに来るようになったなぁ」

ママは怒っているのか喜んでいるのかわからない。

で、トラちゃんは?と聞いてくる。

うん。
二、三日前だけど、来てたんだ。

ひゅー、ひゅー、って音を立てて
でも温かいお日様に照らされて

芝生の上で横になっていた。

ママは黙ると
しまちゃんの時みたいだね、って呟く。

うん。ぼくもそう思った。

芝生、刈っちゃわなくてよかったね。

「毛布替わりよね。
 そのまま息絶えたって、孤独死、じゃないのよ。
 あたしたちがちゃんと知ってる」

うん。
ぼくもトラちゃんをずっと見て来た。
トラちゃんは孤独じゃないよね。

「トラちゃんだってわかってる。
 だからここに来るんだし。
 あたしたちはつながっているのだ」

そして、なーちゃんは太っているのだ
とママはぼくのお腹を突っつく。

いやん。ぼくはお腹が大きいんじゃないよ
そっと、コタツから逃げ出した。


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