妹の、このめ

実はぼくが拾われて1週間くらいたったころ
このめがやってきたんだ。

ママがママのお客さんから、
ちょっと預かってくれない?
と頼まれてやってきた子だ。

「このみちゃんの妹だから、
 このめちゃんで」

とその人は言って、
段ボールに入ったこのめをママに託した。

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ぼくはあまり鳴くほうじゃなかったんだけど
このめは違った。

すごく鳴いた。本当に鳴いた。

ママは困っていたけど、
このめはお目目が痛いんだよ、
とぼくに言った。

目ヤニで目が閉じていたぼくとは違って
このめの目は閉じていても
大きく膨らんでいたのがわかった。

その晩、ママはぼくを膝の上に置き、
段ボールに入ったこのめの背中をさすり
朝を迎えた。

ママのお客さんがこのめを引き取りに来て
それから1週間後に、
このめが亡くなったと知らされた。


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