ママも驚いてたけど
ぼくも驚いた。
布団の上はふにゃふにゃしてて
歩きやすくはないんだけど
それはいつもの事だし
ぼくはバランス感覚が良いので
気にしていなかった。
何を?
転ぶことを。
ヨロッとなってドスンと倒れた。
最初は何が起ったのがわからなかった。
すぐに動けなかった。
ママは、脳梗塞?ってぼくを助け起こしたけど
そう言う事じゃなくて
ぼくは自分の身体のバランスが取れないくらい太ってたんだ。
ショック。
猫なのに。
「まぁ、ちょっと体重落とそう。
1ヶ月100gずつ。
そうしないと階段下りられなくなる」
そうだね。
流石にそうしよう、と思ったのは
その夜、ベッドの隙間に落ちた時だった。