外から中を見てみる

ふむふむ。
こんな感じかな。

ぼくは、部屋のドアにくりぬかれた窓から
中を覗いている。

この窓はぼくが出入りをするだけのために
ママが専用のノコギリを買ってきて
ギコギコ穴を開けた。

「だって、そのために家買ったんだから。
 賃貸じゃできないことしなくちゃ。
 それにドア開けっぱなしで寝るの
 寒いのよ。
 閉めちゃうと、あんた夜中に
 ご飯もトイレも行けないでしょ?」

って。
ありがたい限りです。

で、いつもはさっさと通り抜けるんだけど
今日は立ち止まって
中を覗いてみている。

こんな、感じかな。

ドアを一枚隔てて
中に居ていい人と
外の人が分かれている。

ぼくは廊下でも構わないんだけど
中に入ると布団もあるから
という前に
パパとママがいるから。

ふむ。
だから入るのか。

ミミちゃんとしまちゃんは
どうなんだろう。

ぼくと、パパとママが居るから
入りたいな、って思わないんだろうか。

ミミちゃんは
他の家でもミミちゃんを待っている人が
居るようなことを言っていた。

だからかな。
ひとつに絞れないのか。
中に入ってしまったら
きっともう外には出ない。
ぼくみたいに。

このドアの窓みたいに
出たり入ったりできればいいのに。

あぁ、そうか。
パパは病気が移るかもよ、って言ってた。

難しいな。
もう、外に出ない、って決めてくれたらいいのに。

「その日が来たら、入ったらいい。
 でもその日が来たら、一緒に居れる時間は
 短いのかもしれない」

ママは遠くを見ながら、そう言ってた。


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