商店街の救済

ママはまた、あれやこれや余計なことをしているらしいよ。
書類の提出をさっさとやっちゃいたいのに、進まない、と
頭を抱えてた。

余計なことしなきゃいいのにね。

「ついでよ、ついで。
 だって、知ってて黙ってるって嫌じゃない。
 言って断られたんなら別にいいけど」

ふたつ同時進行でさらに立て替えなきゃいかんとは、と頭を振っている。

ぼくは知っている。
横浜市が商店街への救済政策を出したんだ。
商店街の会で会員店を一括して申請するから
個店は非常に楽。会に入っていれば、だけど。

でもママのいる会は事務局がないから
いつものごとく事務仕事をママはやっている。
本当の事務仕事だけやればいいのに
会に入っていない店は救済策からあぶれちゃうから
今入会しちゃいな!って勧誘してる。
仕事増やしてどうするんだよ、とぼくは思う。

「でも遠慮して入会しないところもあるんだよ。
 こんな時だけ頼るなんて悪い、今まで入会してなかったのに、って。
 そんなことを言ってる場合じゃないのに。
 その説得に時間がかかっている。それ待ちで名簿の作成が止まっている。
 でも声かけないなんて、ありえないよ」

でも1つは明日出しちゃお、これ立て替えてるから早く返して欲しいし、
ってうなずいた。
ママが納得したなら、ぼくは良いと思うよ、と背中を押してあげる。

うるさくて眠れないからね、なんて言わないけど。


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