北海道にはかなわないらしい

そうだ、仲良くしてね
とママが袋から取り出したのは
ライオンだった。

がうー

・・・。仲良くできる気がしない。

そして、二日目は何してたの?

「旭川から富良野に出たの。
 16年前に1ヶ月くらい住み込んで働いてたペンションがあって。
 オーナーさんは変わってたんだけど
 新しいオーナーさんは横浜から移住した人だったの。
 こっちおいでよって誘われちゃった」

え!ママ、行っちゃうの?

「今すぐどうって言うんじゃなくて
 そんな道もありだな、って思ったよ。
 伝手ができてしまった。
 まずはお手伝いに参戦から、とかさ。
 この時期草刈り大変だからね。
 まぁ、横浜もですが」

これは16年前ね、と言ってママは写真をめくる。

あ!ママ、若い!

「そりゃ、20代だもの」

「刈り取りもやらせてもらってさ。
 ラベンダーってすごいよ、ほんと」

「ラベンダー畑は素敵なガーデンに変わってた。
 それだって10年がかりだったと思う。
 庭を造るって時間がかかるんだよね。
 うちの庭だって、これでも6年かかってるし。
 でも毎日やることがいっぱいで
 忙しそうで楽しそうだった」


最後はパパと写ってる、今回の旅の写真だったけど
ぼくがいない。

もしも、ママが行くなら
ぼくも、行くよ、と小声で言うと
さすが、なーちゃん、その時はよろしくお願いいたします、
とママは笑っている。

「でも横浜も好きよ。
 好きな場所がいっぱいあるって
 幸せだよね」

でね、と写真をすすめる。

だれ、この子。
二人旅じゃなかったの?

「セグウェイのインストラクターだよ。
 若いけど、一生懸命自分のいる場所、
 十勝って場所、十勝千年の森って場所の
 良いところを伝えて来て
 紙コップも使わないんだぞ、って」

「見習うところがいっぱいあった」

ママは嬉しそうに言った。

「そしてセグウェイのお陰で
 パパちんと高台まで上がれちゃって。
 歩くの嫌いな人だからこんな景色、見たことなかったんじゃない?」

おぉー
良いなぁ、セグウェイ。
なーちゃんは走ればいいじゃん、ってママは笑っている。
ぼくも草原を走って見たくなった。


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