「2次は余裕を持って出せそうだぞ」
うしし、とママは笑っている。
ここ最近帰りが遅かったけど
丁度パパのお休みと重なって
パパの釣ってきた魚料理が夕飯に並んでた。
ぼくもお刺身が食べられてご機嫌だったけど。
「締切は12/1だけど2日前に資料が完成しました。
1次の時とは大違いだ」
うしし、とママは笑っている。
あぁ。あれか。
緑アップ。
「そうなの。
やっとここまで来ました。
あとは野となれ山となれ、だ」
と言ってママは布団に倒れこむ。
でもぼくは知ってるんだけど。
それを出してからプレゼンの台本作りが始まる。
まだ2週間はわちゃわちゃするんでしょ?
「ぶぶー。
その前に小説書くんだもん。
その締め切りは12/10だからね。
そっちやってからだな。
パパちんの代休もずれたし」
おほほほほほほ、とママは笑っている。
あぁ、そうだった。
パパは自分の代休にママを合わさせようとしてたけど
会社の都合でその日は早まって
さすがにそんな近々はお店閉めれないわねー、なんて
ママは言ってガッツポーズしてた。
釣りも年末になってくると釣れないから
休みが早まって良かった、なんてパパもガッツポーズしてた。
一緒に休みたいんだか休みたくないんだかぼくはわからないけど
2人は、それはそれで、って感じだった。
まぁぼくもそうだけど。
後回しにするよりはサクッと無くして
前倒せるものは前倒して。
と、言う訳で
ぼくもパトロール時間を早めて
余裕を持って寝ることにしよう。
夜は寒いからね。お布団から出たくないしね。