こんにちは~
こんにちは~
網戸空いてますよ~
ミミ、入っちゃいますよ~ ♪
「あらミミちゃん、おはよう。
あなたは朝が早いのね。
まだ階段の上掃除中で、ご飯出してないんだけど」
ママがキッチンから顔を出す。
ぼくも網戸が開けっ放しなのは知ってたけど
外に出ようとは思わなかった。
で、ミミちゃんが入ってきた。
なーちゃん、ママさん、おはようございまーす ♪
もうちょっと入っても良いですか~?
ミミちゃんは躊躇なく、キャットタワーに降りて来た。
「あらあら。しまちゃんとは違って
ずいぶん警戒心が無いわね。
ミミちゃん、全然怖くないの?」
ミミちゃん、カリカリとクチャクチャご飯、どっちがいい?
ってママは聞いた。
全然怖くないです~
この辺は皆さん優しいんですよ~
ミミ、あちこちでお邪魔してるんです~
あ、ママさんできればクチャクチャご飯で~
さっき、向こうのお家でカリカリ頂いたんで~
ミミちゃんは、ニッコリとママに笑いかける。
「なるほどね。
ミミちゃんは人に慣れてるもんね。
怖がられると人の方も構えちゃうし。
なかなか良い生き方をしてますな。
あっちこっちでご飯くれてるなら、あたしも安心だし。
ミミちゃん、愛嬌あるからね。
しまちゃんは結構どんくさいから心配だけど」
あはは、ってママはミミちゃんの頭をなでる。
ママさん、ありがと~
ミミは頑張って生きてますよ~ ♪
ってミミちゃんもママの手のひらに鼻をつける。
なんか、女同士の話、みたいで。
ぼくは、失礼しました、と丸くなった。