まさかジャックが皮膚病になるなんて。
あんなにお喋りで
いつも偉そうで
堂々としてて
強そうなのに。
「誰だってなるのよ。
そのあとは本人の免疫の問題。
ジャックはよく食べるし、回復しちゃうかも」
ママは、うんうん、と頷いている。
そうなの?
皮膚病になったらみんな居なくなっちゃうんじゃないの?
「そうとも限らないわよ。
お外は色んな菌がいっぱいいるから
危ないことも多いけど。
こればっかりは個体差もあるし。
しまちゃんもトラちゃんもミミちゃんも
ちょっと弱ってたからなぁ。
ジャックは弱っているようには見えないじゃない。
怖がると不安になって免疫が落ちるから
ジャックに変なこと言わないように」
めっ、とママはぼくを睨む。
「人間も今、試されてる感じがするのよね。
免疫を上げるには睡眠が一番なんだけど
ちょっと動きを止めて休もうってできる人が
病にならない気がする。
あたしとパパちんとなーちゃんなんて
寝てばっかりいるけど」
あはは、と言ってママはコタツに潜った。
でもそれ、良い事なんでしょ?
とぼくも真似してゴロリとなった。