なんだよ、ママさん。
ニヤニヤして。
「ねー
今日寒い?」
ママさんはご飯を出しながら俺に聞いた。
何言ってんだ。
こんなの寒いうちにはいるかってんだ。
「そうよね。寒いような気がする、ってくらいよね」
ママさんは、うーん、と唸る。
ふん。
人間はめんどくせーな。
全身毛が生えてないってのはかわいそうだね。
俺はモグモグとご飯を頂く。
あ、でもこれ、温めて出して欲しいかも。
「そんなことしたら、火が入っちゃうじゃない。
ん?シーチキンになっている時点で入っているのか。
チンする?」
なんだ、チンって。
外に居ると温かい食べ物なんかねーんだ。
水だっていつも冷たいんだぜ。
お日様だけが唯一の温もりよ。
俺様は威張って胸を張る。
「そう言われると、着こんで暑いとか言ってる自分が
恥ずかしくなるわね。
ジャックはなんだかんだ男気よね」
ママさんは俺の頭をよしよしと撫でた。