何も言わないけれど

こんにちは、シタちゃん。

ぼくは雨の庭を見ていた。
しっとりと濡れた世界は
春が来る前の給水のようで
ぼくは、ちょっと好き。

枯れたように見える木々たちも
いやいや、死んでいるんじゃないんですよ
休んでいるだけですよ
と訴えているように思う。

そこにひょっこりとシタちゃんが現れた。

雨が降っていようが
ぼくが居ようが
まるで気にしていない。

黙々と湿気たカリカリを食べている。

あの、雨の日はクチャクチャご飯が、いいよね
カリカリ、柔らかくなってるでしょ?
ってぼくは声をかけた。

シタちゃんは相変わらず舌を出していて
特に何も言わない。

ちらりとぼくを見て
また黙々と食べている。

ぼくたちの間には雨の音しか
無かったけど
どちらも動こうとせず
静かな春雨に耳を澄ました。


猫との暮らしランキング

関連記事

  1. エアコンが壊れたり

  2. トラさんの援護

  3. 編み物の棒も、噛んじゃだめらしい

  4. ぼくがおじいちゃんになっても

  5. ぼくは、ここに居る

  6. また夏が来るって

最近の投稿

アーカイブ

LINEスタンプ販売中!


LINEスタンプ(リンク)


LINEスタンプ(リンク)