何かしなきゃとか役に立ちたいとか

ぼくだってさ。
何か役に立ちたいと思ってる。
でも。
何をしていいかわからない。

こんなに毎日寝てていいのか、って思うよ。
でも。
何をすればいいか、わからない。

ちぇ。ちぇ。

「なにブスブス言ってんのよ」

ママが腰に手を当てて、あきれたように見てる。

だって。
ぼくは毎日何をしてるんだろう、って思う。

「あのさー
 パパがお魚と戦っているのもパパが好きでやっていること。
 ママがお客さんの疲れや痛いところをほぐしているのも好きでやっていること。
 ばぁちゃんが自分の生命力だけで生き切ってみる、っていうのも好きでやったこと。
 あんたも、好きなことしてていいの。
 何かしなくちゃいけない
 何か役に立たなくちゃ、っていう想いは
 いいと思うけど、義務じゃないの。
 気が付いてないと思うけど
 あんたも色々やってるのよ。
 布団に入って、寒いなー、って思っていると
 必ず潜ってくるじゃない。
 おかげさまで、あたしは温かく眠れてる。
 それだけで充分よ」

そう?そうなの?
ぼくはママをちらりと見上げる。

「そうよ。
 夜に3人で集まって、今日の話をしたり
 あんたが、ベランダの花に蝶が止まってたよ、とか
 教えてくれるのをあたしは嬉しいと思っているし。
 そんな毎日が続いてることが、結構奇跡なんですけどね。
 そんなこともわからずにブスブス言うやつには
 ブンブンの刑をお見舞いしてやる」

と言うと、ママはぼくの両足を握って逆さまに釣り上げた。

きゃー
やめてー
ごめんなさいー


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