「なーちゃんは毎日快便なのが、元気の秘訣よね」
ふむふむ、と言いながらママがぼくのトイレを掃除して戻ってきた。
「なぜお腹の調子が良いかというと、
あたしがコツコツ乳酸菌を食べさせているからだ」
はっはっは、と笑っている。
乳酸菌?
ぼく、そんなの食べた覚えない。
「やぁね。今食べてるじゃない」
ん?
これ?
これはチャオチュールでしょ?
いつもと同じ美味しいおやつだ。
ママは不敵に笑っている。
「それも乳酸菌入りチャオチュールなのだ」
なにそれ。
知らなかった。
ぼくはいつもと同じだと思ってた。
味にでないんだね。
「さりげないわよね。
美味しくないからヤダとかならないし。
土用期間はデトックス期でもあるし
最近食べ過ぎてる気もするし
内臓のリセット期を逃しちゃいかん。
あたしも乳酸菌採ろう~」
ママは、そうだそうだ、と言いながら買い物メモに
『乳酸菌』と書いていた。