ついに俺様は最高地点にたどり着いた。
ここはもう誰にも譲らん。
はーっはっはっははー
偉そうな独り言が聞こえるな、と思ったら
ジャックだった。
ウッドデッキの上、ではなく
ママのガーデニング用品の入った物置の上から
ジャックがぼくを見降ろしている。
こいつぁいいぜ
何処から誰が来てもすぐわかる
最高だぜぇ
ジャックはご機嫌だ。
どうやって上ったんだろ。
すごいなぁ
ぼくは素直に感心する。
「いやいやいや
何やってるのよ。
あんた、まったく運動神経がいいわね。
間違いなく、家の中に入ったら
カーテンレールの上、歩くね。
だから入れてやんない」
ママは、ぶぶー、とジャックにレッドカードを出した。
え?そうなの?
とジャックはたじろいだ。