階段の上から網戸越しにミミちゃんが覗いていた。
ぼくはキャットタワー越しに話しかける。
ねぇ、外って楽しい?って
楽しいわよ。
良い事ばかりじゃないけど
悪い事ばかりでもないわ
にっ、っとミミちゃんはほほ笑む。
女の子、だと思っていたけど
なんか、大人の女性に見えた。
まさか、なーちゃん、お外に出たいの?
ミミちゃんはキョトンとした。
うーん。
そこまでは思っていないんだけど
でも、なんか、いいな、って最近思って。
ふ、っとミミちゃんの鼻から息が漏れた。
ぜいたくね、って。