ママさん
ママさん
おかえりなさ~い ♪
おはようございます
ミミでぇーす ♪
ミミちゃんが窓を叩く。
「あら、ミミちゃん久しぶり。
元気だった?」
ママも嬉しそうに窓を開ける。
もー
パパさんたら酷いから~
ご飯出しておいてくれないんですよ~
なーちゃんは貰ってたみたいだけど~
ミミのことなんか忘れてるみたいで~
ミミちゃんはママが出したクチャクチャご飯に
口を付ける。
もー
パパさん酷いの~
と、ママに文句を垂れる。
「ミミちゃんはおよそでも貰えてるんでしょ?」
ママは食事中のミミちゃんの頭を突っついた。
それとこれとは別です~
気持ちの問題です~
ミミは出されていれば、食べるんです~
ぷぃと横を向きながらも
一心不乱に食べている。
「まぁ、4月上旬はどこのお家でも忙しいからね。
出てないこともあるか。
ごめんね、ミミちゃん。
たらふくお食べ」
ママはほほ笑んでミミちゃんの傍にしゃがんだ。
ぼくも一緒に傍にしゃがむ。
ミミちゃんを囲んで、穏やかな朝の時間が流れた。