おはようございま~す
ミミでーす♪
なんだか風の強い日ばかりで、ちょっと疲れていまーす。
でも生きてます♪
ママさん、ご飯くださーい
お皿、空ですよ~
「あらミミちゃん。
よかった。吹き飛ばされちゃったかと思ってた」
ママさんはホッとしたようにご飯を置いてくれた。
ミミは元気でーす♪
「ねぇ、トラちゃんとシタちゃん、見かけた?」
ママさんはしゃがんでミミに話しかける。
うーん、言いずらいなぁ。
シタちゃんは見かけましたよ、と伝える。
「トラちゃんは?」
トラ爺は、うーん、見かけなくなった。
でもどこかに居るかもしれないし。
ミミはわからないことは言いません♪
「もう。でもあたしも探せないからなぁ。
ところであなた、耳、剥げてるけど」
どきっ。乙女になんてことを言うのよ。
「まぁ、ミミちゃんだって自分が生きていくのに精いっぱいだよね。
あたしだってそうだもの」
ママさんはため息をつくと、レースのカーテンを開けて
「ちょっと休んで行けば?」
ってほほ笑んだ。
そう?
じゃ、ちょっとだけ。
そっとお部屋に入る。
女同士の付き合いっていいよねー♪
でもミミはお外の子。
ママさん、がんばって生きるから見てて♪
ママさんはミミの背中をゆっくりとさすってくれた。