ぼくはパパから隠れるために
ママの仕事机の下によくいるんだけど
隠れているとバレているため
あっさりと見つかって椅子に上げられた。
毛布まで掛けられて。
これじゃ隠れてた意味がないよ。
ぼくの努力はなんなのさ。
なんて思っていたけど
時間が経つと、悪くないな、と思った。
コタツよりよかったりして。
ママの制止のお陰で
ぼくを椅子に乗せた後
パパもしつこく絡んでこなくて
落ち着く場所になった。
ここ、ぼくの場所にしようかな。
「春になったらそうすれば?
どうぞ。使ってよ」
ってママも賛成してくれて
春を待つのが楽しみになる。
でもまだ寒い内はコタツだな。
ひとりで家に居るときは誰も毛布かけてくれないし。
冬と春の間で揺れ動く猫心。
わかるかなぁ。