ママとトラさんの話し合い

ご飯を食べ終わったトラさんが
ママと向き合って話をしている。

トラさんの頭の天辺には
引っ掛かれた傷があった。

「それ、ジャックにやられたの?」

ママは眉間に皺を寄せてトラさんに聞いた。

まぁ、その、なんだ
わしもあやつのご飯だと知らなくて
食べてしまっていた分はあるからの。

トラさんはモジモジと答えた。

「ジャックも悪い子じゃないのよ。
 まだ血気盛んな時期だから
 できれば鉢合わせないようにして欲しいの。
 それぞれ食べれるように用意はしておくから」

ママも困り顔だ。

すまんの、ママさん。

トラさんは小さくなる。

「いいの。
 トラさんにはなーちゃんがお世話になったんだし。
 うちに入ってもらっても良いと思ってる。
 でもその前に病院行って色々しないといけないけど」

トラさんも困り顔になった。

わしは、病院何ぞ行きとぉない。
なーちゃんに、この痒いのを移す気もない。
ママさんさえ良ければこのまま
軒下を貸してくれんかの。

ママはため息をついた。

「野良には野良の生き方があるものね。
 強制はしないわ。
 ただ、ジャックと喧嘩を始めると
 隣近所からクレームが出て
 保健所呼ばれちゃうかもしれないから
 気を付けて」

苦渋のママの顔に
トラさんは黙ってうなずいた。


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