パパとひそひそ

「ねぇなーちゃん
 どう思う?」

パパがこっそりぼくに近づいて聞いた。

どうって何が?
とも思ったけど、あれだ。
たぶんママの緑アップ。

「ママはここに来て、ずいぶん予定外の事を飲み込んだと思うんだよね」

まぁ、そうだね。
それはぼくも知っている。

ローズマリーを蓮植して
防虫対策と通りとしての一体感をだす、
これがママの目的だった。
なんでもかんでも好きに植えられた花壇は
てんでちぐはぐで
ジャングル化し
不法投棄の場となっていたからだった。

願いはささやかな物だったのに
あれやこれや継ぎ足されて
その後始末に追われている。


でもさ、もうちょっとだと思うよ。

ぼくはママの飲み込み方を見て来た。
誰かが言ったことの上げ足を取ってる暇はない、って
目的を見失ってはいけない、って
何度も踏ん張ってた。

そのお陰か、暴動も起きず
理解者も増えた。

だからパパも家事を引き受けるようになった。
夕飯づくりが増えたよね。

「そうなの。オレも頑張ってるの。
 オレはママちゃんの応援団だから」

パパはぼくに向かって頭を出した。

そうか、パパも頑張ってるね、って
珍しくぼくは
パパの頭を、ぽんぽん、ってした。


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