ママは朝早くから出て行って
遅くになってヘトヘトになって帰ってきた。
ハンギングバスケットの講習会は
10時~12時って聞いていたけど
7時半に家を出て帰ってきたのは20時を越えている。
もう。ぼく待ちくたびれちゃったよ。
ごめんごめん、と言って
ママは本日の報告です、と
写真を見せる。
あ。講習会っぽい。
「でしょ。それなりに見える?
会場の準備と、買った資材の写真撮影もやらなきゃいけないから
時間がかかって。
緑アップに、買ったものを全部写真で送らなきゃいけないから」
「そしたら水差しが1つ足りなくて。
ホームズに電話して、とかやりながらのスタートでした」
会場の設営もか。
それじゃ早く行くよね。
「これにニチニチソウを植えていきます」
あ。鏡越しにママ。
ちゃんと自分も作ったの?
「作ったよ~
私は1台だけど、
講習会に参加できなかった設置店のために
他の人はいっぺんに2台作ってるの。
初めてなのに凄いことをさせてしまった」
すごい。続々と出来上がってる。
「そうなのよ。
思った以上にみんな楽しんでくれて。
無事開催出来てホッとしました。
終って、片付けて、お昼食べて
そして今度はプランターへ、もやったんだよ」
ぎょぎょ。
これ、5ヶ所くらいあるんじゃなかったっけ。
ぼくは通りの長さを知っている。
その通り、とママは頷いてる。
「それでもだいぶ手分けして出来るようになったから
1日で終わった。
お店戻って、
昨日の洗濯の続きやって
明日の出張の準備して
今に至ります」
と言うとママはぼくの布団に倒れこんだ。