「あれ?なんか下で声がしたみたい。
ちょっと、なーちゃん見て来てよ」
ママは洗濯物を干していて手が離せない。
えぇー
ぼく寝ようと思ったのに。
「どうせ昼間ずっと寝てるんだからいいじゃない。
ほら、ちょっと、行ってきて」
もう。めんどくさいなぁ。
お庭じゃないの?
ベランダから見なよ。
「もー。眠いの?
まぁ、昨日暑くてあんまり眠れなかったもんね。
じゃ、見て来てくれたら、チャオチュールのおやつタイムにします」
ママはぼくを良くわかっている。
眠くたってチャオチュールは食べたい。
わかりました。行ってくるよ。
ぼくはベットから飛び降りて階段に向かう。